Archive for 6月, 2006

何からご紹介したらと考えましたが、まずは私自身の事を少し・・・。

私は、1967年(昭和42年)生まれの現在39歳です。
家業を継いで、三代目です。(現在、二代目の私の親父と一緒に仕事をしています)

子供の頃から家の工房で遊んでいた事もあって、物作りが好きでした。
地元の高校(名古屋市立工芸高等学校)を卒業後に私の親父の元で修行が始まりました。
そして、その当時に三重大学名誉教授の「宮田修平先生」が名古屋にお住まいでしたので、先生の元で週1日のペースで仕事が終わってから2年間デザインの勉強をしました。
その後、東京デザイナー学院名古屋校の夜間部に通いましたが・・・卒業までは至りませんでした。(汗)

気が付けば、この仕事をして20年が経ちました。
デザインも日々変化していく事もあり、作り方もそれに応じて変化していかなければ対応出来ない製品もあります。
20年この仕事をしていても、日々勉強・・・先輩方も言うように、生涯この勉強が続くのでしょう。

また、私の事に話を戻しまして・・・。
私は、妻と3人の子供達が居ます。
子供達は、小学校2年生の女の子、幼稚園年中の男の子、8ヶ月男の子です。
日々この3人に振り回されながら、仕事と板挟みになって忙しい日々を送っています。

趣味は、現在「アクアリウム」と「カメラ」です。
趣味は色々とかじりました。
魚釣り(ルアーフィッシング)、ラジコン、車(4WDクロスカントリーとジムカーナ)、スキー、テニス・・・。
そして、残ったのが今のアクアリウムとカメラです。(スキーは年に数える程ですが、今でも行っています)
アクアリウム歴は10年ちょっと、カメラは私の祖父がカメラを趣味にしていた事もあって中学生の頃に写真部に在籍していました。
ただ、その後は、魚釣り(ルアーフィッシング)に夢中になってしまい、たまに触る程度でした。
本格的に再開したのが、結婚をし子供が生まれてからですね・・・通算すると、15年程のカメラ歴になるでしょうか。

アクアリウムですから、熱帯魚は何を飼っているのかと言うと・・・一般的なラスボラなどしか水槽内には居ません。
どちらかと言うと、現在は魚を中心とするよりも、水草の水槽です。
この水槽、お得意様やお客様が待って頂いている間に眺めて頂こうと店頭に置いてありますので、お越しの際にはご覧下さい。
出来る限り、掃除をして綺麗な状態でお見せできるよう心がけてはいますが・・・汚れていた際は、ご勘弁ください・・・。

カメラの方は、現在35mmフィルムはデジタル一眼レフ(以下デジイチ)に移行しました。
使用メーカーはキヤノンです。
ですから、当Web店舗の画像はほぼ全てこのデジイチで撮影しています。
そして、子供達の写真の殆どもこのデジイチで撮影しています。
ただ、やはり趣味ですから、「撮る」と言う行為にアクセントも欲しい・・・そこで、中判フィルムカメラも使っています。
亡き祖父が使っていたカメラですが、ハッセルブラッドとローライフレックスを使って、子供達の写真や自己満足の作品を撮ったりして楽しんでいます。

と、以上が簡単ではありますが自己紹介でした。

先日、当Web店舗をご覧になったお客様から電話にて「ピアスの金属アレルギー」に関してお問い合わせがありました。

「金属アレルギーなので、ピアスの金具をアレルギーの出ない物と交換出来るか?」

と言うお問い合わせでしたが、この件はベースの地金の種類によって改造が出来るかどうか変わります。

金属アレルギーは、金属が汗などの水分にイオン化して溶け込む事で起こります。
その人の体質によってアレルギーの出方に差が出てきてしまいますが、全ての人にアレルギーの出ない品物を作る方法はありません。
現代病の代表として挙げられる花粉症と同じように、解決方法が無いと言われています。
その中で、純プラチナや純金は比較的アレルギー反応が少ない素材ですが、とても柔らかい素材です。
ですから、そのままではピアスのピン(耳に刺す部分)の素材としては柔らかすぎて直ぐに曲がってしまい使い物になりません。(純プラチナや純金のジュエリーが少ないのも、コレが要因です)
これは一般的なジュエリー全般にも言える事ですが、解決方法としてこれらの地金に銀や銅などを混ぜて硬くしてPt900やK18などとして使用されています。
この混ぜる素材にイオン化しやすいものがあり、アレルギー反応として悪さをしてしまうのです。
イオン化しやすい素材として
ニッケル、コバルト、クロムなどが代表的です。
ちなみに、ニッケル、コバルト、クロム、亜鉛、マンガン、銅、銀、プラチナ、金、 チタンの順でアレルギー反応が弱くなります。(左に向かう程反応が強い)

話を改造に戻しますが、ピアスを改造する手順としては

1・・・ベース地金から、金具(ピン)を切り取る
2・・・アレルギーの少ない素材を使った金具をロー付けする
3・・・磨く

となります。
問題となるのが、2の「ロー付け」です。
ロー付けと言うのは、地金に混ぜ物をして融点(溶ける温度)を下げて地金より早く溶けさせ、かつ、地金に溶け込みやすくした素材を、溶着したい部分に置いて熱をかけて接合させる方法です。(一般的に、金ローは金を素材に、プラチナローはプラチナを主として作られています)
判りやすく言うと、溶接のような感じでしょうか。
ですから、バーナーで熱をかける事になります。
この熱をかける事で、例えば、ピアスのベースにエメラルドやオパールなどの熱に弱い石が使ってある場合には割れてしまったりするので、ロー付けが困難になります。
また、ベース素材が非貴金属のイミテーション(真鍮など)の場合は、金具とのロー付けの際に温度が高温になるので溶けてしまう事もあります。

もう1つの改造方法として「非貴金属を素材にした金具」を使う事です。
例えば、アレルギー対策用として「セラミック」や「チタン」の金具がメーカーから出ています。
コレを使えば、ほぼアレルギーが起こる可能性が無くなりますが、セラミック金具は熱をかけてロー付けする事が出来ませんので穴を開けて接着する事しか出来ません。

ただ、2つの方法いずれにしても、ベースの部分が耳に触れてしまうと折角金具を交換したのにアレルギーが消えない・・・とも、なりかねませんので、完全にアレルギーを防ぐには耳に触れないようにアレルギーの出ない板で覆うとかの工夫が必要かと思われます。

はじめまして。
伊藤貴金属製作所Web店舗の管理をしております、伊藤義富(いとうよしとみ)です。

今日から、「職人日記」を始めました。
この日記を通じて、職人から見たジュエリーの事、私自身の身の回りの事などをお伝えできればと思います。
三日坊主にならぬよう頑張っていきたいと思っています。

当サイトも、今後は更にコンテンツを増やして行く予定です。
「ブライダル」、「ジュエリーの修理」、「製作過程」などに関してのコンテンツを予定しております。
また、こんな事を知りたい、見たい、などありましたら、お気軽に「お問い合わせフォーム」よりメールをください。
出来る限り、ここで紹介をさせて頂きます。
お待ちしております。