今月の土曜営業日は、7月4日です。
ご利用をお待ちしております。

今日のご紹介は、2点のリフォームです。

以前、当店にブラウンダイヤをお持ちになり、2連タイプのペンダントをオーダーでお作り頂きました。

そのペンダントへ、もう一つブラウンダイヤを追加して、ダイヤとダイヤの間の繋ぎパーツの上にメレダイヤ(これもブラウン)を付けるというリフォームです。

まず、新しく追加するダイヤと、メレダイヤの枠を作ります。
そして、改造するペンダントのダイヤを一旦外します。
ダイヤは熱に強い石ではありますが、出来るだけ強いロー材(プラチナ用ロー材)を使いたかったので、一旦外す事にしました。

そして、ペンダントが出来上がったら、石留めです。
石留めには、「やっとこ」というペンチのような道具で爪先を押さえて留める留め方もありますが、やはりタガネで叩いて留める方がガッチリと留める事が出来ます。

当店では、エメラルドやオパールなどの柔らかい石の場合でも可能な限りタガネを使って留める事にしています。

もう1点のリフォームは、こちらもお手持ちのペンダントにピンクトルマリンを追加するリフォームです。
こちらのリフォームでも、一旦ダイヤを外しました。

そして、トルマリンの爪をロー付けしようと品物を眺めると、困った事にダイヤ枠を付けてあるロー材がホワイトゴールド用ロー材が使われていたのです。(判り辛いですが、本体とダイヤ枠の間のローが少し黄色い色をしています・・・赤丸の中)

この品物は他店で作られたものですが、当店では通常は高い温度のロー材から順次使い、どうしてもプラチナロー材では本体が溶けてしまうような細かな部品を付ける際にのみホワイトローを使う事にしています。
今回の品物の場合では、そこまでの繊細な作業では無いので、プラチナローで十分仕事が出来る範囲ではあるんですが・・・。
ホワイトローの方が溶ける温度が低いので、作業が楽という点でコレが使われたのでしょう。
このお客様は、金属アレルギーも出て居る方でしたので可能な限りホワイトローを使わないようにと思いましたが、これではプラチナローが使えませんので断念してホワイトローを使いました。

トルマリンの爪がロー付け出来て品物を磨いたところで、全ての石を石留め。
そして、もう一度磨き。
最後に、このままの状態ではアレルギーが懸念されたので、ロジウムメッキをして納品させて頂きました。

作る品物によってケースバイケースですが、安易な方法では作りたくないとは思って日々作業を続けています。



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