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先日の事です・・・

某ブランドのダイヤモンドリングのサイズ直しの依頼がありました。
素材はK18WG、ホワイトゴールドです。
サイズは、現状の11号→10号です。
幅が少しあるものの、厚みは1.3mm程とそれほど厚くないのでサイズ直しをする為にカット、そしてサイズを縮める作業を始めましたが・・・

地金が硬くて曲がりません・・・。

ダイヤがリングの半分近くまで入っているので、ムリな力も加え辛いし、素材が硬くてバネ性があり、曲げても元に戻ってしまいます。

これは困りました・・・。
通常、「やっとこ」というペンチのような道具(内側は平らでギザギザにはなっていません)で曲げて、合わせ目にロー材を挟み込んで熱を加え、ロー付けをしています。
ところが、切った断面を合わせる事が出来なければロー付けが出来ません。

少し考えて、Tig溶接機を使う事にしました。
少し大きめのやっとこでリングを押さえて切った部分を合わせ、その間に表面を溶接。
数箇所に放電アークを落とすと、手を離しても外れてしまう事がなくなりました。
この状態で、内側にロー材を置き、ロー付け。

後は、通常のロー付けと同じ作業をして最後にバフ磨きをして、ロジウムメッキをして出来上がりました。

品物の画像は出せませんが、文面でどのような作業だったかお分かり頂けたでしょうか・・・?
久々に慌てましたが、これまでの経験を生きた作業だったと思います。
見た目ではこんな硬い素材だとは全く判りませんから、怖いものですね・・・。



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